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ルネス工法、50棟への道

昨日は、まだ入社して年数の浅い営業社員さんを対象に、当社の新技術採用の歴史(背景)について、簡単なレクチャーをしました。
公共事業からの脱却とローコストマンション「PIAシリーズ」の開始。その後、本物志向へと歩みを進め、「ルネス工法」と「丸二健康仕様」の採用へ。「ルネス工法」全国第1棟目となる「ルネス緑町」の完成後、今後の建築のあり様を模索する中、「コーポラティブハウス方式」による全国初の本格的エコロジー・マンション「エコヴィレッジ日野(きなりの家)」プロジェクトに参画。真のエコロジーの学習と、「EV外断熱工法」の採用に取り組む。その後、「RCB外断熱工法」と「パワー・コンクリート工法」を採用し、「ルネス工法+RCB外断熱工法」のハイブリッド・マンション「フェアライフあざみ野」を完成。このようなプロセスを経て、すべてにわたって納得できる「100年建築」と「美と健康」を確立してきた。
「100年建築」と「美と健康」の中身は・・・RC(鉄筋コンクリート)構造の耐久性と耐震性、設備のメンテナンス性能、結露防止・収納・上下階の音・バリアフリー・採光・換気等の快適性能、リフォームの自由性能、環境配慮の省エネ性能、健康エコロジー仕様・・・。あと、もうひとつ。最後の仕上げに、「デザイン性」としての「風水科学」と「建築医学」への取り組み。どのようなデザインやレイアウトを施すかによって、住む人の健康、脳の活性化、やる気、喜び、楽しさ、元気さをコントロールする。しかも、シンプルで美しい。建築とは、最終的に、「住む人の人生の流れを変えて、幸福に導くこと」だから、技術と精神の融合が終着点だと。
また、木造住宅(&リフォーム)として、「夢ハウス」や「ICAS」等の、健康重視型の商品にも取り組む。ここにも、「風水科学」と「建築医学」のデザイン性が加わる。「コーポラティブハウス」については、丸二の独自の工法・技術を取り入れたプロジェクトを、今後は立ち上げていき、社会に貢献していく。
以上のような内容を、2時間くらいかけて話しました。終わった後の懇親会でも、「もうすぐルネス工法が累計50棟になる!」等の話をしながら、丸二がなぜ多くの技術を取り入れるに至ったか(そこにどのような思いがあったか)が、いくらかでも伝わったような気がして、とても嬉しい一日となりました。
振り返ってみると、様々な技術や工法の採用は、すべて「人との出会い」によって生まれてきました。「ルネス工法」は、飯田郁夫先生。「エコロジー建築」は、相根昭典先生。「外断熱工法」は、江本央先生。「パワー・コンクリート工法」は、岩瀬文夫先生、「風水科学・建築医学」は、松永修岳先生。このような超一流の素晴らしい方々との出会いがあり、その縁を逃さず、勇気を持って懐に飛び込んでいった。その結果が、今の丸二の技術の源なのだ。「出会いの大切さ」、「縁の大切さ」を、つくづく感じました。
先ほど書いたように、「ルネス工法」がもうすぐ累計50棟になります。「ルネス工法」に、初めて取り組んでから、かれこれ15年になります。当初は5年で50棟を目指していたので、約3倍の月日が費やされました。時代が本物を求めるようになるのに、こんなに時間が掛かるとは思わなかった・・・正直な感想です。ただ、今になって急に、「偽物」がどんどん表に出てきて、「本物」を捜し求める人が増えて来たのは確か。「ルネス工法、50棟」の意味は、かなり重要だと考えます。