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群れない

今朝の日経のスポーツ面、豊田泰光氏の「チェンジアップ」に、こんな意見が・・・。「スターの風格を身につけたければ、日常から単独で行動せよ」と。そう言えば、イチロー選手が群れる姿は見たことが無い。常に一人で考え、一人で行動している。群れると、自分の視点、自分の感性を失う。特に、オリジナリティーを大切にする人にとって、単独行動は必須なのでしょう。となると、イチロー選手の対極に位置する(であろう)清原選手が、なかなか真のスターに成り切れていない(ように見える)のは、「群れている」からなのか・・・。今日は、なんとスポーツ欄で、極めて本質的な発見をしてしまいました。
考えてみると、世の中には、「群れている時は威勢が良いが、単独になるとおとなしい人」が、意外と多いものです。私の場合は、常におとなしいので(それは別の意味で問題ですが・・・)、一応整合性は保ってます。整合性が保たれていると、意外とストレスは少ないものです。逆に、「群れている時は威勢が良いが、単独になるとおとなしい人」は、かなりのストレスを抱え込んでいる可能性があります。ストレスは、自分自身の内なるパワーを浪費させてしまうので、これは結局のところ、損です。常に、自分自身であり続ける生き方に切り替えるべきなんでしょう。そのために、「単独」なんだと。
音楽界でも、有名なバンドやグループの中心的なアーティストは、ある時期、バンドから離れていきます。あるいは、ソロ活動とバンド活動を両立させたりします。私は今まで、「きっと、その方が儲かるんだろう」とか、「冷たいヤツだな~」くらいにしか思っていませんでした。が、もしかしたら、自己の音楽をさらに追求して行くために、「単独」にならざる得ないという、ある種の「境地」に至ってしまうからなのか・・・と気がつきました。
私が大好きな「ビーチ・ボーイズ」のブライアン・ウィルソンは、途中で精神を病んでしまい、たった一人で独自の作曲活動に没頭し、2月に再結成ライブのために来日する英国のロックバンド「ポリス」のスティングは、「ポリス」の人気絶頂の時にバンドから離れていった。群れている間は見えなかったものが、見えてくる。これが、さらに人を成長させ、進化させる。その進化した者同士が、また有機的につながり合って、チームワークを形成する。だから、結局、「個」は「全体」となる。
スポーツ選手やアーティストだけでなく、私たち一人ひとりも、光り輝いた人生を歩みたいですよね。そのためにも、精神的に群れから一歩踏み出してみようと。そうすると、自己嫌悪も無くなり、他者への不平不満も無くなり、毎日が元気になる。何だか、昨日のブログの猪木さんの言葉に戻ってしまいましたが、今日はいい教訓を得ることが出来ました。