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すべて自己責任

ナイト・ウォーキングを始めて、約2週間。徐々に生活習慣の一部になりつつあります。毎日毎日、その日にあったことを思い返しながら、気持ちがきちっとリセットできる感覚が身についてきました。「一日一生」と言いますが、「今日」という人生を終え、「明日」という人生を始める。そのような時空間の移動のための短いインターバルとして、(私にとって)ナイト・ウォーキングはうまく機能しているのかもしれません。実際、目に見えるのは暗闇の中に浮かぶ木と水と空、聞こえるのは虫の声、感じるのは風の流れ。日々の気持ちをリセットするのには、もってこいの環境です。
歩きながら思うのは、自分自身が見たり、聞いたり、感じたりするものは、すべて(そもそも)自分自身がつくりだしているものではないかということです。実際、日常の自分自身の意識がどこにフォーカスされているかによって、目の前の現実も変わってきますし、仮に同じ状況でも、捉え方が変わってきます。結局、「どう感じるか」が大切なんですね。
毎日同じところに同じ木が立っていて、いかにも退屈そうに見えますが、多分その木は、毎日目の前を行き交う人々を、笑顔で温かく見つめてくれていると思います。そう感じることができれば、木のひとつひとつにも、「ありがとう」と思えます。
また昨日は、夜空に白い雲がはっきりと見えて、その模様が「龍」の形になっていました。風水では、「龍」を幸運を呼び込むものとして大切にしています(ラッキー!)。日本列島も龍の形ですし、私も辰年。そういえば、歩いている井の頭公園の形も、なんとなく「龍」に似ています。雲がそんな風に見えてしまうことで、勝手に元気になってしまうんですから、人間とは不思議なものです。
最近、ネイティブハワイアンの伝統的な問題解決法である「ホ・オポノポノ」のことを知り、実際に始めてみました。方法はいたって簡単で、たった4つの言葉を唱えるだけ。その4つの言葉とは、「ごめんなさい」「許してください」「ありがとう」「愛しています」。実に簡単。ということで、私はナイト・ウォーキングの時に、この4つの言葉をブツブツつぶやきながら歩いています。
この「ホ・オポノポノ」は、要するに自分自身の過去の想念を、きれいに消去するためのもので、ハワイの伝統的な秘法とされています。過去の想念から開放されると、現在の自分自身が自由に(主体的に)なれるということのようです。勝手な解釈ですが、パソコンを例にすると、一度古いデーターを削除する(ごみ箱に入れる)ということですね。そうしないと、新しいデーター(夢、目標)は入力できないというわけです。風水の基本も、まず「整理整頓」「掃除」ですので、理屈としてよく分かります。この4つの言葉の中に「ありがとう」が入っていたので、自分の中ではOK!ですね。
もうひとつ、この「ホ・オポノポノ」の根底にある考え方は、「すべて自分の責任」という発想のようです。地球環境が壊れていることも、株が下落していることも、郵便ポストが赤いのも・・・全部「私」の責任ということなんです。ここがピンと来ないと、なかなか前に進みません。あらゆることを自分のこととして捉えて、そのことの責任を引き受けて、「ごめんなさい」「許してください」「ありがとう」「愛しています」という4つの言葉で解除していく。そうすると自分のまわりの状況が好ましい方向に変わっていく。何か・・・、ハワイの人たちの心の豊かさや雄大さを感じます。私は西欧を懐かしく思い、南国に憧れる人間です。この南国の秘法にも愛着を感じそうです。