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流れを変える

いろいろなことが起きています。アメリカで初の黒人大統領が誕生し、世界の流れが未知の世界に入ろうとしています。今までの流れを断ち切って、新しい世界を創っていこうとするパワーの誕生。さすがアメリカ。一時的な混沌や混乱を覚悟の上で、それを乗り越えていこうとする勇気が、今回の「CHANGE」を実現させたのでしょう。結果的に、オバマ新大統領が優れた政治を行えるかどうかは、それこそ未知の領域ですし、実際は相当大変だと思いますが、少なくとも「現状のままではダメだ」という判断が下されたのは間違いありません。
日本の場合も、いろいろと事情が違うにせよ、「現状のままではダメだ」という意識は明らかに生まれて来ています。その変化を(アメリカのように)政治そのものに求めるのか、そうではなく、むしろ自分自身の内面の方に求めるのか・・・それは国によっても、個人によっても違います。でも、どちらにせよ、世界でも日本でも、「人心改革」のスイッチは押されたように思います。
そんな中、小室哲哉氏が大変なことになってしまいました。流れの変化とは本当に恐ろしいものです。巨大な幸運の波の後は、巨大な不運の波が来るのでしょうか・・・。この流れの変化は、個人の能力を超えた力を持って押し寄せるので、誰しもが飲み込まれてしまうのでしょう。抵抗不能。そういう意味で、小室氏の人生は、私たち一般人から見ると、確かに極端に誇張された見え方をしていますが、すべての人々の問題でもあると思います。「人の事は言えないなぁ・・・」と、素直に思います。
小室氏にように、とてつもない才能があったが故に、巨大な幸運と巨大な不運が生み出されたとしたら、自分自身に特別な才能が無かったことに、むしろ安堵すら覚えます。うん、このまま「中庸」の路線で行こうと。何か変な自信に満ち溢れます。そして、その中で小さな幸運の流れが来ても、決して奢らず、謙虚に、質素に生き、もし小さな不運の波が来ても、辛抱して、誠実に生きる。こういう学びを得る事が出来たとしたら、小室氏の生き様は、ひとつのシグナルとして、感謝して受け取ることができると思います。ぜひ、ここを辛抱して、復活して欲しいと思います。
流れを変えていくには、自分自身を変えていく以外ありません。でも、どのようにして変えていくかは、なかなか難しいものです。それでも日々1mmずつでいいから、「何か」を続けていくこと。継続は力なり。小さなことの積み重ねは、いずれ大きな流れを生み出すはずです。日々、今できることに、最善を尽くすこと。抽象的ですが、これしかないと思います。