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志と本物

今月28日から全国の高速道路で、ETCを搭載した普通車に限り、土日祝日は走行距離に関わらず上限1,000円になるとのこと。それでETCが売れに売れているんですね。ちなみに、わが家の愛車(緑色のトヨタ・イプサム!)には、まだETCは付いていません。あまり車に乗らないし、もし政権交代があって高速道路が無料化になったら、当然不要になるし、そんなことを考えていると、何となく気が進まないのです。
今回の1,000円化についても、業務のための大型トラック等が対象になれば(平日も)、流通コストが下がり、大きな景気対策になったのではと思います。もちろん、サンデー・ドライバーたちの増加で、地域観光には追い風になると思うので、それはそれでいいかと。でも・・・何でそんなにETCを売りたいのか、何でそんなに地デジに変えさせたいのか、いまひとつピンと来ないです。
ところで、環境志向のビジネス情報誌「オルタナ」が発行した「グリーン天職マガジン」が、全国書店で発売されました。この冊子は、環境や社会貢献への意識が高い企業(103社)だけを集めた採用情報誌で、企業の環境活動や社会貢献を問う学生や転職者に対する積極的な企業PRとなっています。
そして丸二も、その103社の中に入ることができました(オルタナさん、ありがとうございます!)。当社の場合は、ルネス(逆梁)工法、外断熱工法、建築医学等によって、建築を通じて「環境と健康」を守ることを大きなテーマにしているため、この冊子の趣旨とあったのではないかと思います。ぜひ、志ある方々が入社していただけると本当にありがたいです。
そう思うと、ETC等の普及のプロセスには、「志」よりも、まず先に「利」の存在を感じてしまいます。どうしてでしょうか・・・。この「グリーン天職マガジン」のような媒体を通じて、人々の意識が高まっていけば、もっと世の中に志高き本物の人物が増えていくと思います。そういう意味で、今の社会の変化はとても意義があるし面白く映ります。
本物と言えば、先日、「サラ・ブライトマン」のコンサートに行きました。何が「本物」かと言うと、「声」です。CDを聞くと、ものすごくうまかったり、声がキレイだったりする歌手はいっぱいいますが、実際に生で聞くと、全然そうではないことがあります。つまり、録音技術によって作られた声なんですね。
このサラ・ブライトマンさん(女性シンガーです)の声も、CDで聞く限り、極めてキレイで美しいものだったので、実際はどうかと。そうしたら、本当にそうだったので、ビックリしてしまいました。これを毎日歌っているのかと。うまさと言うよりも、そのエネルギーの強さと観客への誠意を強く感じました。音楽はもちろん、舞台や衣装も素晴らしく、「本物」に触れるいい時間となりました。
「志」や「本物」・・・何となく普段使い慣れない言葉ですが、いまの時代が求めているものだと思います。そういうものを持っている人と出会いたいと思いますし、自分自身がそういう人になって行きたいと思います。