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「気」の国、日本

WBCで日本代表が2連覇を達成でき、日本人として素直に嬉しいです。イチローが最後に大仕事をしたところを見ても、やはり「何か持ってる人は、本当に持っているんだな」と、逆に好調の時よりもハッキリ感じることができました。原監督も、巨人を指揮している時はあまり関心がありませんでしたが、WBCの監督としてトップレベルの選手たちを上手に使い、新しいタイプのリーダーなんだなぁと、感心しました。
原監督と言えば、高校野球の東海大相模の4番打者で、私が小学生で少年野球をやっていた頃からの国民的なアイドル(?)でしたし、それ以降も本当にず~っと表舞台にいる人ですから、やはり強運な星の下で生まれたんですね。巨人の4番時代は、なかなか思うような結果が出せず、ファンから厳しい評価を受けていた(ような気がする)ので、最近のペナントレースでの優勝や今回のWBC優勝は、世間を見返せたのではないでしょうか。厳しい勝負の世界で、なおかつ最高の舞台で、このように結果を出せるというのは、本当に選ばれた人である証拠だと思います。
WBCの後は、ワールドカップの予選があり、こちらも日本代表が勝ちましたが、サッカーの場合は世界一になるのは、まだまだ遠い夢のようです。野球はすでにWBC2連覇ですから、実際に世界一レベルと言っていい。日本人は、野球のように「静的なスポーツ+チームワーク」が馴染むのかなぁと、ふと考えます。サッカーは常に動いているので、身体能力が何よりも優先されると思いますが、野球の場合、実際に激しく動くのは(投手を除くと)試合中ほんの少しですし、意外と動きの静かなスポーツで、恐らく身体能力に加えて、何か別の資質が求められているのかもしれません。その資質こそが、日本人の強さなのか・・・。
今回のWBC連覇において、「チームワーク」という言葉が多く出ていました。「プロ」というと、つい「個人」をイメージしてしまいますが、イチローの不振をみんなでカバーしたというチームワークによって、勝利を勝ち取ったんですね。まさに「和」の国、日本です。全体を見渡して、自分自身の役割を見つけて、サポートし合う。サッカーの場合は、そういう日本人の良さを発揮する余地を与える暇なく、ゲームが突き進んでいくようなので、なかなか強くなれないのかなぁ。相撲にしても、柔道にしても、将棋にしても、囲碁にしても、間合いのような・・・お互いが対峙している「静」の時間が多い気がします。その間に、いろいろと考えたり、「気」を整えたりするのでしょう。だから・・・「気」が強いのが日本人で、「気」で勝負するスポーツに強いのが日本。勝手にそう決めました。
逆に「気」が弱まると、今のストレス社会では「うつ」になってしまいます。そもそも「気」が強いはずの日本人の気力が、最近落ちているとしたら、とても問題ですね。だから一日の内に、ほんの少しでいいから、静かな時間を持って、自分自身と向き合って、英気を養うことも大切なんでしょう。私の場合は、キャンドルの炎だけで風呂に入ると、何となくいい気分ですし、炎を見ていると脳波も調整されるので、一日の「あれやこれや」が、リセットされます。散歩でもいいし、CDを聴くのもいいですね。
「気」を高めて、強く生きていかなければいけない。だからこそ、日本がリーダーになる時代が来たと思います。