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無限大(∞)の感謝の力

2020年のオリンピック開催地に、広島と長崎が共同で立候補するようです。世界で歴史上唯一、核(原爆)を投下された日本の2つの都市で、平和の祭典「オリンピック」が開催されれば、歴史的な出来事になるでしょう。そのことが1つの求心力(圧力)となって、もう二度と戦争が起きないよう厳しい目が世界に向けられるかもしれません。淡い期待かもしれませんが、そう考えることで、一歩前へ進んでいくように思います。
一方、オバマ大統領が、ノーベル平和賞を受賞することになりました。原爆を落とした国の大統領が、「核のない世界」を宣言して、ノーベル平和賞を受賞するというのも、何か違和感はありますが、「アメリカが率先して核廃絶、世界平和への道を約束する」ことへの無言の圧力と捉えれば、1つの有効な手段かもしれません。ノーベル平和賞を受賞した人(国)が、これから簡単に戦争を始めるわけには行かないからです。確か、受賞がニュースになった時に、「実績より期待での受賞」という評が出ていましたが、私はむしろ、「実績」でも「期待」でもなく、ある種の「命令」のような印象を持ちました。アメリカが追い詰められて来た1つの兆候のような気がします。
世界経済も、このようにしてアメリカ主導の形が崩壊し、それぞれの国が自立していかなければならない状況になったと思います。何かに依存する時代は終わりです。人も企業も地方も地域も、国や大企業に依存していた生き方から、全体調和の中で、自立した生き方に変わらなければなりません。今、政権交代が起きて、いろいろな変化や軋轢が生じていますが、全てが全体調和へ向かう大切なプロセスですので、とても良いことだと感じています。
今まで、そのような変化や軋轢への恐怖心のために、なかなか手を付けれなかった多くの問題があったのでしょう。でも、幸いにして、それらが徐々に「表」に出てきています。私たち国民にとっても、実際の状況を知ることによって、より一層身近な問題として考えることが出来るようになりました。大切なのは、一人ひとりが思考していくことだと思います。そうすれば、自ずと正しい結論は導き出されるでしょう。正しい状況、背景、真実を知ることさえ出来れば、大衆の判断は間違えないと思います。
恐怖と言えば、ゼネコンが公共工事を手放すことも大きな恐怖です。営業活動、商品開発、販促マーケティング、社員教育、アフターサービス、CS運動等をしなくても仕事が入ってくるという別世界の状態から、通常のビジネスに切り換えるということは、極めて困難なことであり、まさに「恐怖」そのものです。でも、その恐怖を乗り越えない限り、ゼネコンの生きる道はありません。丸二は幸いにして、その大きな山を越えることが出来ましたが、約20年も掛かりました。それはつまり、全く違うビジネスを始めるに等しい作業だったからです。
「リストラ」とは、本来「リ・ストラクチャリング」で、「再構築」という意味です。人員整理という意味ではありません。今、必要なのは、本当の意味での「リ・ストラクチャリング=再構築」ではないでしょうか。お客様の側に立って、共に考え、共に建てる。喜ばれる技術や商品をご提案し、アフターサービスに力を入れる。その原動力は、お客様への感謝の力。丸二という社名には、○が2つ、「無限大(∞)の感謝の力」という意味が込められています。これからもその精神を持って、挑戦を続けて行きたいと思います。