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「塞翁が馬」で内需の道を

昨日、志村けんさんが亡くなられました。とても残念です。私たちの世代にとって、子どもの頃のお笑いのスターと言えば、ドリフターズとコント55号でした。当時は日本もまだ発展途上のような時代でしたが、夕食後のお茶の間は、家族みんなの無邪気な笑いでいっぱいでした。志村けんさんは、普段は物静かで、きちんとしていて、勉強家だったそうです。私が好きな(寅さんの)渥美清さんも同様に、控えめで、物静かで、大変な勉強家でした。多くの人々を笑顔にすることに対し、真摯に、真面目に、真剣に、(命を懸けて)人生を全うした人は、とても美しいと思います。志村けんさんのご冥福を心よりお祈りいたします。
新型コロナウイルスの猛威が日本と世界を襲っていますが、都知事による外出自粛要請と、志村けんさんの突然の訃報もあり、ここ数日で、日本人にも危機感が生まれて来たと感じます。それでもまだ日本のコロナウイルス感染被害は他国に比べて小さい状況の様です。外国からは「日本は検査をしていないから」という声もありますが、一方では、ウイルス検査を懸命に行った国に(なぜか)多数の死者が発生している事実もあります。
日本が(意識的に?または仕方なく?)ウイルス検査を抑制したことで、結果的には良かったのかも知れません(塞翁が馬)。これは、①検査パニックが逆に感染を拡大する②重病者への対応どころでなくなる③結果的に感染者も死者も両方増える④よって当面は人ができるだけ病院に行かない方が良い・・・という判断だったのではないでしょうか。
思い起こせば、何の因果が、ウイルス感染した豪華客船が(たまたま)日本に寄港してしまった為に、日本が中国に次いで、第二のコロナ被害を受けてしまったのですが、この時に右往左往した大混乱や大批判のおかげで、その後のウイルス対策への対応を他国よりも(少しでも)早く着手することができたのかもしれません(塞翁が馬)。この時、乗客や外国からも大変なクレームを受けましたが、2週間の隔離を徹底した前例が、今の世界のウイルス対応の雛形(見本)と成っています。
このようないくつかの「塞翁が馬(=何が幸いするか分からない)現象」が起きているのも、日本が衛生的な国であることと、日本人の意識の中に(他国よりも)清浄感があることに起因していると感じます。今の日本の様子は、他国から見ると、奇跡的(考えられない)らしいです(なんで日本だけ?普通に生活できているの?)。日本人はそこに全く気づいていないので、つい緊張感が緩んでしまいます。だからこそ、日本は、今一度の危機感をもって、世界の良い見本に成って行かねば成りません。
重要なことは、①外国人の入国制限の強化②思い切った経済対策の発表③「3密」の回避④個人の日々のウイルス対策・・・をしていくことでしょう。特に「入国制限の強化」は大事だと思います。外国からのウイルス侵入が遮断されれば、日本は徐々に収束に向かって行くと思います。欧米はこれからもっと大変な状況に成る可能性があると思いますが、日本は、安心の内需で経済を循環して行く道が残っています。私たち建設業も内需振興に大いに寄与し、地域の景気の安定化へ貢献していきたいと思います。
外国人観光客が激減している状況ですが、物は考えようで、それだけ魅力的な場所が日本中にたくさんあると言うことを考えれば、今後はもっと日本人が、素晴らしい自分の国を贅沢に旅するムーブメントを起こせば良いと思います(塞翁が馬)。地方の観光業も、日本人観光客の獲得へ思考をシフトする。国もいろいろな税制を改革し、企業や資産家が日本国内で事業を行うメリットを創出して行く。そこから大きな経済的な浮揚を造ることは可能ではないでしょうか。いずれ世界も落ち着けば、外国人観光客も戻って来るでしょう。このような先々への明るさが見えて来ると、少子高齢化の流れも変わって行くと思います。
これからの日本には、①(良い意味での)鎖国②内需拡大③国内観光④防災インフラ⑤健康と元気・・・という素晴らしい道があると思います。まだまだいろいろな苦難があるとは思いますが、そこは素晴らしい国民性と不思議な「塞翁が馬」で乗り越えて行けると思います。私たち丸二も、日々元気に、1mmの前進を続けて参ります。ありがとうございます。