社長ブログ

地震、原発、選挙

新潟県中越沖地震の影響で、思いがけない実態が見えてきました。ひとつは、原子力発電所の安全性と管理の実態。もうひとつは、大手自動車メーカーの生産体制のリスク管理の実態。・・・天変地異という不可抗力のためとは言え、地震国としての準備が不足していたのではないかと思います。
自動車の方は、いかに優秀な部品メーカー(リケン)が「世界のトヨタ」を支えているのか!が分かりました。ここに、日本の本当の強さがあるんですね。原発の方はと言うと・・・本当に怖いですね。今回の地震についても、海外では地震そのものよりも「原発事故」としての報道になっているらしいです。東電や政府から、本当に正しい情報が流されているのかどうか・・・心配です。原発に依存しないエネルギー開発を早急に進めるべきと思います。
参議院選挙が近づいていますが、こういうことを目標とするグループは無いでしょうか。
①クリーン・エネルギーを開発し、商品化を推進する(製品購入代は掛かるが、後は無料で、無公害)。
②食糧自給率を高める(輸入が無くても、全国民が食べていけるくらいに)。
③街・地域・都市の徹底的な美化運動をやる(事故や犯罪が減り、経済的にも発展する)。
あったらいいですね!!

「ICAS」で「良い土地」と「良い空気」を

当社の設計思想の中に、「美と健康」という考え方があります。「100年建築」を実現するためには、当然100年の間、美しく健康的な住宅であり続けなければなりません。だから、いつまでも変わらない普遍的な美しさと健康性が必要なのです。そうでないと、バランスが取れませんよね。「100年建築」+「美と健康」=「人生の流れを変える建築」⇒これが、私たちの総合的な建築に対するイメージです。
「美と健康」には3つの要素があります。一つは「自然素材」。二つ目に「建築医学」。さらに三つ目に「環境蘇生」です。この三つ目の「環境蘇生」は、住む人の健康のために、「土地」と「空気」と「水」をより良くしようとする考え方です。
例えば、住んでいる土地の土壌を改善(イヤシロチ化)したり、住宅内のマイナスイオンバランスを整えたりすることです。実は今、この両方の目的を叶えることが出来る新しい技術が生まれました。それを「ICAS(アイキャス)」といいます。今、丸二は、この「ICAS」をお勧めしています。非常な簡単なシステムで、今住んでいる土地の電位を変え、いわゆる「イヤシロチ(体にいい土地)」にすることができます。また、住宅内(特に寝室)のマイナスイオンバランスを調え、「眠っている間、ず~っと森林浴!」という状態を作り出すことが出来ます。
さて、この「ICAS」技術の正体ですが、「液状活性触媒炭」・・・つまり「炭」なんです!!「炭」と「電位」を組み合わせたという、非常に科学的な技術で、このような「環境蘇生」が可能になったということは、とても大きな意義があると思います。
お住まいをお持ちの方も、これから建てる方も、ぜひ「ICAS」で、「良い土地」と「良い空気」を手に入れてみませんか。当社にて、提案・設計・施工を行っています(ICASショールームにもご案内いたします)。
※もう一つの「水」は、もう少し、研究中です。

インターネットで変わる建設業

最近お会いする人の中で、当社のホームページを見ていただいている方が意外と多く、とても嬉しく思います。中でも、「全社員ブログ」の評判がいいようです。社員全員の顔写真やプロフィールを出していますので、安心感があるのかもしれません。「会社=人」ですから、これ以上の会社案内は無いですね。「顔が見える」ということが、一番の安心なのだなぁと実感です。
新卒や中途採用で面接を受けられる方々にとっても、今やホームページは大変便利なツールです。当然ホームページを見てから、その会社の良し悪しを判断し、面接に来られます。だから、私たちは既にホームページで「逆面接」を受けているわけですね。しかも、かなり厳しい面接を。まず、ここをクリアーしないと、面接に来てくれません。ますますホームページに力を入れなければなりません。
これからインターネット化がさらに進んでいくと、世の中どうなっていくのでしょう。建設会社のマーケティングも、大きく変わっていくに違いありません。「付き合いがあるから」「安いから」ということだけで、建設会社を決めていた時代から、「会社の経営姿勢、考え方、商品力、技術力、サービス、価格、社員の人柄等をしっかり調べてからお願いしよう」という方向へ変わって行くように感じます。他の一般消費財と同じように、消費者自身が各社の性能等を比較し、選択する時代です。だから、建設業の大きな変化は、インターネットによる情報発信から起きるのではないでしょうか。
「会社の経営姿勢、考え方、商品力、技術力、サービス、価格、社員の人柄等をしっかり調べてからお願いしよう」というお客様に対して、的確な情報をお届けするのがホームページの役割です。丸二のホームページは、今後も「よいものを社会にお伝えする」ために、もっともっと手を加えていきます。

耐震についての考え方

この週末、大型台風と再度の新潟県中越地震で、日本列島は大揺れになりました。国を守るということは、国民の生命を守ることであり、その対象の中に「天災地変」も含まれます。さて、姉歯事件以降、建物の構造計算における耐震強度チェックが強化されて来ましたが、これは建物の構造計算が「建築基準法上問題ない」ことを確認しているものです。しかしながら、本当に大事なのは、日本の建築が向こう100年間、いくつもの地震等を凌ぎながら、残り続けることが出来るかどうか・・・ということです。人間の体で言うところの「自然治癒力」を高めておかないと、いくら「抗生物質」という特殊な薬でその場の症状を抑えても、真の解決にはなりません。このような事件が起きたことを良い機会として、建物の自然治癒力を高める根本的な対策も必要と思います。そのためにも、日本の都市や建築を支えている「コンクリート」の品質に、まず目を向けなければなりません。「コンクリートが危ない」と言われながら、実際は何も変わっていないところに、現在の耐震問題の本質はあると思います。国民の生命や都市の機能を守るために、コンクリートに対する考え方を整備する必要があると感じます。そうすれば、耐震のために取り付ける特殊な技術も不要となり、純粋に、構造体のみで、耐久性能を保持することが可能と思います。丸二がコツコツ取り組んでいる「パワー・コンクリート工法」も、その考え方を実現するためのひとつの形と言えます。

色と心と建築医学

昨夜は、日本建築医学協会の「エネルギー医学研究会」に社員さんと出席し、カラーセラピストの浅井夕佳里先生から貴重なお話をお聞きしました。建築医学では、カラーリングを非常に大切にしています。色は(無意識にですが)人の心に影響を与えています。例えば、ゆっくりと心身を休める寝室に、脳が活発になる「赤」はダメですが、癒しの「緑」はいい。家族が楽しくコミュニケーションを取るためのリビングに、脳を沈静化する「青」はダメですが、会話が弾む「黄・オレンジ」はいい・・・等々。しかしながら昨日のお話によると、もしその最適な色が嫌いな色だったら、どうするか・・・。このような場合は、その人の過去の経験の中から、その色を嫌いになった要因を探し出す必要があります。人間の経験とは、様々な要因が重なって、「ある特定の色」と結びついているようなのです。その経験を思い出すことによって、その色に対する嫌悪感が消滅します。それぐらい、色は人間の深層心理に深く影響を及ぼしているようなのです。そう考えると、尚のこと、建築で使用する色に対して、私たちはもっと神経を使わなくてはならないと感じます。「形」や「光」についても同様です。丸二が提唱している「100年建築」とは、目先のブームに乗ることなく、永続する普遍的な「美と健康」という概念を必要としています。そのひとつ答えが、「建築医学」だと考えています。

ブランド

昨日は、「慶應丸の内シティキャンパス」の「ビジネスプロフェッショナルのマーケティング戦略(講師:余田拓郎氏)」の第4回目に出席しました。今回のテーマは「ブランディング」で、日本酒の「月桂冠」のケースを研究しました。ブランドは、基礎価値→便利価値→感覚価値→観念価値へと進みます。基礎価値と便利価値の段階では、「PUSH型=消費者が買う商品を決めていなくて、店頭で薦められる」状態ですが、感覚価値に移行すると、「PULL型=消費者が家を出る時点で、すでに買う商品を決めている」状態に変わります。観念価値まで行くと、「もうこれでなくてはダメ!」という状態で、まさに「ブランド」の確立です。よって、便利さの訴求だけではなく、感覚的な好きさ、格好良さ、面白さ、安心感、分かりやすさ等を訴求しないと、「指名買い」は起きない。丸二の「100年建築(ルネス、外断熱、パワー・コンクリート)」の場合、当社からのお勧めの場合とお客様からの指名買いの場合の両方が混在しています。しかしながら、最近の傾向としては、お客様の方から各工法の採用をお求めになるケースが増えてきています。つまり、さらなる「便利価値から感覚価値への移行」が、丸二の課題だと認識できました。
ところで、このセミナーの参加者ですが、一流企業のマーケティング担当者等を中心として、約30名が集まっています。非常に若くて優秀な方が多く、意見交換も活発で、とても刺激的です。「モノを売る技術」が確かに存在し、それを駆使している現実を見ることが出来ただけでも、私にとっては価値ある経験となっています。そして、その中から丸二への応用も生まれてくると感じています。講師の余田先生からも、この道の第一人者としての「鋭さ」を感じます。「よいモノを世間に知らしめること」・・・これも大事な企業の責任のひとつです。

「戦わない経営」を読んで

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「戦わない経営」という本を読みました。経営とは「幸せをつくること」。だから戦ってはいけない。そのために、ポジション(場所)を小さく取り、その場において「一番」を宣言する。そして、結果的に「変わってるねえ」と言われる。・・・私が要約すると、こういう内容でした。全部納得です。このようにして行くと、経営はとても楽しくなりますね。実は、丸二もこれを目指しています。
丸二は、ルネス工法・外断熱工法・パワーコンクリート工法による「100年建築」という場所(分野)において、すでに「一番」になっています。そして、それをさらに進化・発展させようとしています。その結果、他社と「競合する」ことが少なくなってきました。純粋に、私たちの商品・技術・サービスが受け入れられるかどうか・・・これが全てです。そして、いつも言われるのは、「丸二さんは、変わってるねえ」です。これは、実は一番嬉しい誉め言葉なんです。他社が逃げ出したくなるような分野を、あえてやり続ける。だから、「変わってるねえ」と言われ、非競争となり、「一番」となり、幸せをつくることができる。これが、私たちの目指している経営の形です。

responsibility(責任)<その2>

「責任」=「反応する力」と捉えてみると、いろいろな気づきが生まれてきます。責任感のある人は、確かに起きたことや状況に対して、「すぐ反応」と「すぐ行動」を実践しています。後手に回ったときのリスクの巨大さが分かっているからでしょう。なかなか真似できないくらいの速さで手を打ちます。これが、「人間の器」というものなのでしょう。私はと言えば、まさにそのような人物になるための修行の身にあります。ですので、日々の小さな反応を大切にしなければなりません。
「反応力」のある人を見ていて、ふと思うことがあります。一体いつ、どこで、どのようにして、このような力を身につけたのだろうかと。誰かに教わってできる性質のものではありません。これは、一種の感性ではないでしょうか。恐らく、元を辿って辿って、さらに辿ると、答えは「挨拶」にあるのかもしれません。人とお会いした時の最初の反応が、「挨拶」です。友人でも、会社の同僚でも、上司でも、家族でも、お客様でも、近所の知り合いでも、日が変わって会った時は必ず、「おはよう!」とか「こんにちは!」という挨拶を交わします。これが、もしかしたら、「反応力」を強化するための訓練になっているのかもしれません。だから「挨拶の出来ない人は、いつか突然信用を失う」と言われているのかもしれません。
そしてさらに、「挨拶」をもっともっと遡って行くと、「返事」に行き着きます。子どもの頃から、大きな声で「はい!」と返事をする習慣を身につけておくと、「反応力」が相当に高まり、責任感のある立派な大人になっていくのかもしれません。それは結果的に、その本人を守護するパワーにもなるわけです。
今、責任感の欠片の無いような人たちが毎日TVで映っていますが、私たちは、それらを反面教師として捉え、日々の「返事」や「挨拶」から始めつつ、物事に「反応する力」を身に付けていかなければならないのでしょう。時代が切り換わる瞬間を、日に日に感じる今日この頃です。

responsibility(責任)

以前、ある方に教えていただいたことですが・・・英語で「責任」のことを、「responsibility(レスポンシビリティ)」と言います。「response(レスポンス)」とは、「反応する」という意味なので、要するに、英語における「責任」の意味は、「反応する力」ということになります。これを聞いた時、すぐには理解できなかったのですが、最近の様々な出来事を見ていると、「なるほど」と思うようになりました。何かが起きた時、適切な反応(対応)をしていくことが、責任者のあるべき姿なのだろうと。またそのような姿勢で、日々小さな「反応」をし続けていくことが、良い結果を出すこと(=責任を果たすこと)になるのだとろうと。ミートホープの社長も、今までの間で、幾度と無く「反応」すべき機会があったはずです。「こういうことは、止めなければいけない」と。その機会をどう捉えて来たかが、大きな分かれ道になったのかもしれません。「何か大きな出来事が起きてから反応するのではなく、日々の小さな気づき(兆候)に対してこそ反応していく」・・・「責任」とは、とても地道で目立たない習慣の蓄積だと思います。

アスクルに学ぶ

昨日は「マーケティング戦略」の2回目の講座に出席し、「アスクル」を題材にしたマーケティング事例を、ディスカッションを通じて学びました。とても奥が深かったです。結論から言うと、「アスクル」があれだけ急成長できたのは、マーケティングの基本を忠実に実行したから・・・というものでした。もちろん、それだけでは決して無いはずですが、少なくともマーケティングの基本を理解し、適切に実践したのは間違いありません。恐らく、世の中にある多くのヒット商品やサービスも、それらが論理的な理解の下であろうが、個人の本能的な発想からであろうが、大筋そのように生み出されているのだと思います。つまり、科学的に解明できる分野なのかもしれません。「アスクル」のようなカタログ通販は、「購入者の関心が低く、購入者の知識が高い商品」が適しているそうです。確かに、(例えば)消しゴムは、それほど関心が高い商品ではありません。しかしながら、説明するまでも無く、消しゴムのことは皆よく知っています。だから、気楽に通販で買えるわけです。さて、それでは「建築」あるいは「土地活用」はどうなのでしょうか。多分「購入者の関心は高く、購入者の知識が低い商品」であると思います。カタログ通販では当然無理ですね。その対極です。このような場合は、「広い」品揃えではなく、「深い」品揃えが必要とのことです。営業も、人による専門的なアドバイス(コンサルティング)が基本となるでしょう。ひとつの商品やサービスの中身を正確に伝えて、その価値をご理解いただくことがいかに大変なことか、知れば知るほど肌で感じてきます。丸二の場合の「深い品揃え」とは、ハードである「100年建築」や「美と健康」を深く多彩にしていくことであり、ソフトである「土地活用」の知識と智慧をさらに深めてメニューの充実化を図ること、になると思います。そのように考えてみると、今の丸二は間違い無く、良い方向へ向かっていることが分かります。と同時に、課題としては、ソフト面のさらなる強化と、PR方法の選別が浮かび上がってきます。一度、自社の商品やサービスを分解して、「社会最適」を目指すための技術や智慧が、もっと優れたものになり、もっと広く社会に浸透するように、じっくりと考えて行きたいと思います。